結婚式準備中の新婦様
「手作りの温かい結婚式にしたくて、
プロフィールブックを手作りしようと思っています。
おしゃれに作るコツなどはありますか?」
一生に一度の結婚式なので、
せっかくだったら手作りしたいな、という
新郎新婦様も多いですよね。
ですが!ちょっと待ってください!
そのプロフィールブックの手作り、
本当に大丈夫ですか?
先にお伝えしておくと、
プロフィールブックの手作りは
DIY初心者にはかなりハードルが高いです。
なぜなら、プロフィールブックは、
ペーパーアイテムの中でも、けっこうな大作です!
ペーパーアイテムDIYにおける上級編なんです。
もし、ふだんからデザイン制作をしているとか、
パソコンにも強いから自信がある、
ということでなければ、
プロフィールブックの手作りは個人的におすすめしていません。
(あっ、でもまだ閉じないでください!代替案あります!)
なぜなら、プロフィールブックは、
ゲストひとりひとりの手に渡るものですよね。
結婚式が結んだ後も、
プロフィールブックをとっておくゲストは
意外と多いんです。
プロフィールブックは、
結婚式の思い出の品にもなるアイテムなんですね。
そんなプロフィールブックがお粗末な作りだったり、
ダサいデザインだったら、
結婚式の印象自体がなんだか残念だった気もしてしまいそうですよね…。
本記事では、
「それでも手作りにチャレンジしてみたい」という
新郎新婦様のために
残念プロフィールブックにならないように
気をつけるべきポイントとコツを解説していきます。
本記事をよく読んだ上で、
「手作りできそう!」と思った場合は
手作りにぜひチャレンジしてみてください。
もし「ちょっと難しそう」
「確かにハードル高そう」と思った方には、
DIY初心者にも安心の代替案も
ご用意しておりますのでご安心ください^^
本記事の概要
◾︎プロフィールブックのデザインや作りにこだわるべき本当の理由
◾︎ゼッタイ避けたい!残念プロフィールブックの特徴
◾︎おしゃれなプロフィールブックにするためのデザインのポイント
◾︎自信がないけど、どうしても手作りしたい人への代替案
この記事を書いた人
西村友里
(イラストレーター/デザイナー)
新郎新婦様のプロフィールブックを制作しています。
納品実績は300件以上。
さまざまな構成のペーパーアイテムを制作した経験を元に
プロフィールブックのデザインの重要性とコツをご紹介します。
>>ホームページ >>MENU
もくじ(クリックした項目に移動します)
プロフィールブックは、結婚式の印象を決めるアイテム
冒頭でも書いた通り、
プロフィールブックは、
ゲストひとりひとりの手に渡るものですよね。
結婚式が結んだ後も、
プロフィールブックをとっておくゲストは
意外と多いんです。
プロフィールブックは、ゲストへのプレゼントにもなるんですよ。
もちろん、引き出物やプチギフトとして、
ゲストへのプレゼントをご用意されている新郎新婦様も
多いでしょう。
ですが、引き出物やプチギフトは、
だいたいの場合、食べ物や日用品など
消え物であることが多いですよね。
プレゼントにはなりますが、
お2人の結婚式の思い出や記念品として取っておくものではないかもしれません。
その点、プロフィールブックは、
お2人の結婚式における唯一の記念品になりえるアイテムなんです。
かさばるものでもないですし、
本やアルバムと一緒にしまっておけますよね。
そして、手に取れば、
結婚式当日の思い出が鮮明に蘇る…。
そんな余韻と思い出を残してくれる記念品としてのプレゼントになるんです。
プロフィールブックは、
いつまでもお2人の結婚式の思い出を
ゲストの元へ残しておいてくれるアイテムでありプレゼントになる。
このことを踏まえて、
ひとりひとりのゲストに、素敵だと思ってもらえるプロフィールブックを
準備したいですよね。
ゼッタイ避けたい!残念な手作りでよくあるやつ
さて、
そんな重要な役割を果たすプロフィールブックですから、
よくある失敗はゼッタイに避けて欲しいです!
だって、ゲストの手元にずっと残ることを考えてみてください!
残念なプロフィールブックをずっと取っておかれると思うと
ゾッとしませんか?
残念な結果を避けるために、
しっかり回避していきたいものです!
●デザインが、なんかダサい。野暮ったい。
デザインは、ほんの少しの余白の使い方や
文字のフォントの選び方、文字サイズの違いなどで
洗練されることもあれば、
一歩まちがえると野暮ったくなることもあります。
そんな繊細さのある作業なんですね。
初心者の場合、よくあるのが、
適切な余白のないキチキチデザインです。
余白が十分に取られていないデザインは、
野暮ったさがいちばん際立つ落とし穴です。
また、
その次によくあるが、
文字フォントの使い方が独創的すぎるパターンです。
いろんなフォントを使えばオシャレになるわけではありません。
いろんなフォントを入れることで
まとまりのないデザインになってしまいます。
そして、
デザインにフォントが合っていないパターンもあります。
例えば、下図のように、
ふんわりとしたフリー素材を使っているのに
フォントがどっしりと力強いイメージだったりとか。
これは、
わかりやすく極端なミスマッチ例を出したので、
「いやいや!そんなセンスなくないし!」と思われる方も多いかもしれませんが、
ここまでじゃなくても
「うーん、なんとなく合わない…。惜しい。」
という微妙〜にミスマッチなフォントを選んでしまっている初心者さんは
意外と多いです。
●なんか、紙がケバ立ちしてるけど…?
安っぽくならないようにと、
分厚い紙を選んで手作りしている人も多いんですが、
初心者さんにありがちなのが「紙割れ」です。
分厚い紙を折ることで、
折り目のところ(特に外側)がひび割れて
ケバ立ちのようになってしまうんです。
(背割れともいう)
紙割れがあると一気に野暮ったさが増してしまうので
避けたい事案です。
安易に分厚い紙を選べばいいということではないので、
慎重に選んでくださいね。
(印刷会社によっては紙割れ防止の加工をしてくれます。
分厚い紙は自分でおらないようにしましょう)
●なんか色が薄いけど…、コンビニで印刷した?
コンビニで印刷する人も稀にいるんですが、
コンビニ印刷はゼッタイにやめてください!
コンビニの印刷機は、
店舗によって古くて、消耗が進んだものもあるので、
キレイに印刷できないことも少なくありません。
色褪せて見えたり、
白い線が入ってしまっていたりしたら、
それだけで安っぽい仕上がりになってしまいます。
せっかくの結婚式という晴れ舞台なのに、
安っぽい仕上がりのペーパーアイテムなんて
残念極まりないですよね。
コンビニの印刷はゼッタイに避けて、
印刷会社に持ち込むようにしてください。
おしゃれなプロフィールブックにするためのポイント
では、おしゃれなプロフィールブックにするためには
どうすればいいのでしょうか?
よくある失敗を避けて、
統一感のある、
おしゃれなプロフィールブックにしていきましょう。
●まずはプロフィールブックの構成を理解しよう
プロフィールブックのデザインを考えるにあたって、
構成を理解しておくのは大事なポイントですね。
プロフィールブックは、
ブックと名のつくくらいなので、
冊子のようにして作りたいという人も多いと思います。
基本的に冊子は、
1枚の紙を半分に折り、
数枚重ね、真ん中で綴じて作ります。
プロフィールブックで多いのは、
紙を2枚重ねたパターン(表紙・裏表紙含め8ページ)のものです。
ページ構成はこのようになっています。
載せたいコンテンツをどのページに載せるのか、
ページ構成を考えてから作りましょう。
●デザインは余白が命!
余白を無視したデザインは「ダサい」一直線
デザインは余白が命なんです。
余白の取り方次第で、
野暮ったくもなるし、洗練されることもある重要なポイント。
慎重にバランスを取っていきたいところです。
基本的に余白は、
取りすぎなかな?くらい多めに取るイメージでOK。
また、余白といってもいろんな余白があるんです。
上記のような外側の余白はもちろんですが、
内側の余白にも気を配らないといけません。
基本的に、内側の余白が外側の余白より広くなりすぎると
まとまりがなく見えてしまうこともしばしば。
外側の余白(下図A)は、
内側の余白(下図B)より広く取るようにしましょう。
●おしゃれなフォントにしようとして失敗してる人の多さ
先ほどの失敗例でも解説したように、
おしゃれにしたくて独特なフォントを選んで失敗している人は
初心者さんに多いです。
デザイン初心者さんであれば、
- フォントは1〜2つまでに絞り、統一感を大事にすること
- シンプルなフォントを選ぶこと
を心がけてください。
それだけで余計な失敗を防ぐことができます。
●装飾を入れすぎて台無しになることもある。
また、初心者さんに多い失敗が、
装飾を入れすぎているパターンです。
装飾は、余白を埋めるためのものではありません。
ひとつひとつは可愛い素材でも、
入れすぎたり、統一感のない使い方をすることで
デザインそのものも、素材の良さも、すべて台無しになってしまいます。
装飾にフリー素材などを使う場合は
素材の種類や色、数を絞ってワンポイントで
使用する程度にとどめておきましょう。
●紙選びで台無しにしないで。
紙選びについては、
紙とデザインのバランスを無視して
失敗している人が多いです。
先ほども書いたように、
ムダに分厚い紙を選んで紙割れしてしまうなどの
失敗はゼッタイに避けたいです。
基本的に紙割れしてしまうほどの分厚い紙は
サンキュータグや、名刺、
テーブルナンバーなど、
小さめのカードタイプのデザインに向いているものです。
プロフィールブックのような冊子には
分厚すぎない紙を選びましょう。
紙質にもよりますが、
一般的な印刷会社ではほとんどの場合取り扱っている、
マットコート紙や上質紙であれば
110kgか、135kgの厚さまでにしておきましょう。
薄すぎず、分厚すぎない紙で
冊子にしても折り目が紙割れしにくいです。
200kgを超えると紙割れのリスクが高まります。
●印刷の仕方で台無しにしないで。
印刷に関しては、印刷会社に持ち込むのが鉄則です。
印刷会社で取り扱っているデータを確認し、
印刷可能なデータ拡張子にします。
そして、できれば色校正を取りましょう!
色校正というのは、
印刷した際の色の出方などを見るための試し刷りのようなイメージです。
例えば、キンコーズなどは、
色校正を取らなくても、まずは1枚印刷して
仕上がりの確認をしてくれます。
とにかく、
ぜんぶ刷る前に、お試し印刷で仕上がりの確認をしたいのです。
というのも、
印刷会社のスタッフさんはプロではありますが、
やはりスタッフさんによる印刷技術の差はどうしてもあります。
担当してくれるスタッフさんによって、
仕上がりがまったく変わってしまうことも珍しくありません。
明らかにデータよりもくすんだ色になっているなどの
トラブルもあるんですね。
試し刷りをした上で、
色が少しイメージと違った場合は
仕上がりを加味してデータを修正します。
ちなみに、
キンコーズの場合は、
明らかに色が変!と思った場合、
その場でスタッフさんをチェンジするのも気まずいと思いますので、
日を改めるか、別の店舗に行ってみましょう。
初心者は長期戦を覚悟して!まずは初心者におすすめアイテムから始めよう
さて、ここまで、
デザインのコツを解説してきましたがいかがでしょうか?
プロフィールブックは、
ボリュームもそこそこあるので、
デザインDIY上級者さん向けの手作り案件なんです。
もしそれでも手作りしてみたい!という人は、
長期戦を覚悟して、
スケジュールに余裕を持って取り組みましょう。
そして、できれば、
まずは初心者さん向けのアイテムをいくつか作り、
肩慣らししてからプロフィールブックに挑むのが良いですね。
初心者さん向けアイテムはこちら
- ウェルカムボード
- テーブルナンバー
- 受付サイン
- プチギフトにつけるサンキュータグ・サンキューシール
これらのアイテムであれば、
あまり込み入ったデザインではないので、
初心者さんでも作りやすいアイテムです。
そして、
ウェルカムボードやテーブルナンバーなど
ゲストの手に渡らないものから始められると良いですね。
慣れてきたら、
デザイン中級編のアイテムにチャレンジしてみましょう!
中級編アイテムはこちら
- 席札
- エスコートカード
席札やエスコートカードなどは、
ゲストひとりひとりのお名前を印字しなくてはいけないことや、
意外とデザインの中に要素が多いので、
実は中級者さん向けなんですね。
席札は、紙選びも迷うところなので
慎重に作りたいところです。
これらのアイテムを作ってみて、
プロフィールブックもできそう!と
自信がついたらチャレンジしてみるのもありだと思います^^
くれぐれも、
スケジュールには余裕を持って取り組んでくださいね。
アイテムに迷ったら、
席次表とプロフィールブックの違いと決め方も参考にしてください。
まとめ:プロフィールブック手作りするなら、心して取り組むべし!
プロフィールブックの手作りは
意外とハードルが高いことはなんとなく伝わりましたか?
デザインはほんの少しのバランスで
見え方が大きく変わってきます。
デザインDIY初心者さんであれば、
プロフィールブックほどのボリューム感の
手作りはおすすめしていません。
(できれば外注がおすすめではあります)
それでもどうしても手作りしたい!という場合は、
しっかりデザインの基礎を押さえてくださいね!
また、初心者さんはあまり冒険せず、
シンプルを心がけると余計な失敗を防げます◎
おしゃれなデザインにするためのポイントです。
◾︎余白は命!十分な余白を取ろう!
◾︎フォントで失敗する人多し!シンプルなもので統一しよう!
◾︎装飾は余白を埋めるためのものではない!種類と色と数を絞ろう!
◾︎デザインと紙のバランスを考えて紙を選ぼう!
◾︎印刷会社で印刷する際も試し刷り(色校正)を忘れずに!
繰り返しになりますが、
前提として、
プロフィールブックほどのボリューム感は
デザインDIY上級編です。
デザインDIY初心者さんは、
まずは、デザイン初級編から作って、
肩慣らしをするのがおすすめです。
- ウェルカムボード
- 受付サイン
- テーブルナンバー
- サンキュータグ・サンキューシール
などの、デザインが込み入っていないもの、
かつ、ゲストの手に渡らないものから作ってみるのが良いでしょう。
もし余裕があれば、
席札やエスコートカードなど中級編アイテムを経て、
プロフィールブックにチャレンジしてみてください。
なお、くれぐれも
スケジュールに余裕を持って取り組んでくださいね!
プロフィールブックは、
家に帰って手に取れば、
結婚式の余韻と思い出を鮮明に残してくれる、記念品としてのプレゼントになるアイテムです。
洗練されたデザインでこそ
成り立つアイテムなんですね。
ぜひ、妥協しないアイテムとして、
細部までこだわってみてくださいね^^