結婚式準備中の新婦様
「せっかく前撮りをしたので、
前撮りの写真を使って、ウェルカムボードを
DIYしてみようかと思います。
簡単にできる作り方のコツはありますか?」
ウェルカムボードは、
初めてのDIYにおすすめのアイテムです!
特に、写真を使ったウェルカムボードは、
デザインの要素も少ないので、
初心者さんにもおすすめのDIYアイテム!
今までデザインをしたことがなかった人でも
ぜひチャレンジしてみてください^^
とはいえ!
デザイン要素が少ないといっても、
されどデザインです。
細部のバランスや、
配置する文字フォントの選び方で、
せっかくのステキな写真を台無しにしてしまうこともあります。
本記事では、
初心者さんでも簡単にできる、
ウェルカムボード手作りデザインのコツを
解説していきます。
写真を使ったウェルカムボードは
一見、チョロそうに見えますが、
ほんの些細なひと手間で、
見違えるほど洗練されたウェルカムボードにすることもできるんですよ!
さらに、
文字の選び方一つで、
前撮り写真の世界観を引き立てるのか、殺すのかも
変わってくるんです。
ぜひ、手作りする前に、
ポイントを押さえておいてくださいね。
本記事の概要
◾︎前撮り写真の世界観を、さらに引き立てるウェルカムボードデザインにする方法
◾︎写真とのバランスで、文字フォントと配置を決める方法
◾︎ウェルカムボード以外にも使える、デザインの基礎中基礎【超簡単です】
この記事を書いた人
西村友里
(イラストレーター/デザイナー)
新郎新婦様のプロフィールブックを制作しています。
納品実績は300件以上。
さまざまなウェディングアイテムを制作した経験を元に
ステキなウェルカムボードの作り方をご提案します。
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やってはいけない残念デザイン
それでは、実際にデザインの解説に入る前に、
ゼッタイに避けたい!残念デザインを心得ておきましょう。
ダメなポイントを押さえておくと、
実際にデザインをしていくときにコツを押さえやすいです。
さて、
前撮り写真のウェルカムボードにおける
やってはいけない残念デザインは、
2つのポイントに分けられます。
◾︎文字のチョイスがおかしい
◾︎文字の配置(レイアウト)がおかしい
ひとつずつ解説していきますね。
●文字のチョイスがおかしい!
写真の雰囲気と、文字のフォントの世界観が
チグハグなケースです。
世界観がチグハグだと、
せっかくの写真の良さが台無しです。
例えば、
上の写真▲のように、
背景に葉っぱなどが写っている緑あふれる自然の中の写真なのに、
文字フォントは、カクカクとした人工的なフォントだと、
世界観が合いません。
写真が、公園など自然の中で撮ったものであれば、
ボタニカルな雰囲気のある、
手書きっぽいものなどがマッチしやすいです。
●文字の配置(レイアウト)がおかしい!
こちらの写真、一見すると
そこまで文字の配置がおかしいようには
見えないかもしれません。
でもなんとなく、
垢抜けないようなデザインではないですか?
これは、文字のフォントの問題だけではなく、
余白の取り方が少し残念です。
このように、左右の余白と、上下の余白が
均一じゃないんですね。
こうした、余白に気を遣っていないデザインは、
一気に野暮ったくなってしまうんです。
後ほど詳しく解説しますね!
ウェルカムボード向きな写真を選ぶ基準
さて、ウェルカムボードに使う写真をまず選びましょう!
どんな写真を選ぶかにより、
使う文字フォントも、
配置のバランスも変わってきます。
●空白のある写真◎
こうした余白のある写真を選んでおくと、
文字の配置がしやすいです。
また、このような、背景要素が
そこまで多くなく、
背景の色数が限られているものは、
文字を配置したときの可読性が上がります。
ただし、
ウェルカムボードは、
実用性よりも、会場装飾としての役割が大きいので、
そこまで可読性を気にする必要はありません。
ですが、もし可読性を気にされるようでしたら、
こうした背景に要素が少ない写真を選ぶのがおすすめです。
●写真の中の新郎新婦様の雰囲気も重視して◎
個人的なおすすめですが、
笑顔の写真だったり、
お2人の幸せ感が伝わるお写真がおすすめです。
もちろん、こちらの写真のような▼
かっこいいスタイリッシュな前撮り写真も、
世界観があって素敵です。
しかし、
ウェルカムボードは、
これから結婚式が始まるというタイミングで
目にするもの。
笑顔や幸せ感満載の、
見るほうも思わず笑顔がこぼれる写真で、
これから始まる結婚式の気持ちを
上げていきたいところです。
●あえて顔が写っていない写真もあり◎
あえて顔が写っていない写真も
おしゃれな雰囲気のウェルカムボードが作れます。
前撮りのときには、
手元だったり、
足元だけのショットも数枚撮ってくれます。
手元のショットや
足元のショットは、
シンプルな写真が多いので、
文字の配置がしやすいことが多いんです。
前撮り写真を引き立てる、デザインのコツ
では、写真が選べたところで、
どんなデザインのウェルカムボードにしていくか
取り掛かっていきます。
ポイントは、
◾︎写真に合う文字のフォント選び
◾︎写真とのバランスを考慮した文字の配置(レイアウト)
の2つです。
それでは詳しく見ていきましょう。
●写真に合う文字のフォント選び◎
どんな文字フォントを選ぶかにより
デザインの雰囲気を大きく左右します。
写真の世界観に合うフォントを選ぶことが
とても大事なんですね。
例えば、上の写真▲のように、
お花を飾ったボタニカルな背景で撮ったお写真は、
ナチュラルな手書き風の文字がハマります。
逆に、こちらの写真▼のように、
建物の中だったり、無機質な壁を背景に撮ったお写真は、
しっかりとしたフォーマル感のある文字を選ぶと
世界観がマッチします。
●和装前撮りに合う文字のフォント選び◎
和装の前撮りお写真に合わせるなら、
日本語フォントもおすすめ。
特に、日本語表記にして
「和風」に振り切るなら、
筆で書いたような雰囲気のフォントがマッチします。
タテ書きにするとなお良いですね^^
●写真とのバランスで文字を配置する方法1(周りの余白)
先ほどのボタニカルデザインですが、
なんとなく文字を配置したわけではなく、
きちんと計算しています。
このように、周りの余白を
均等にできるように配置するだけで
バランスが整います。
先ほどの和装の方も同様です。
きちんと、左右上下の余白を均一にすることで、
バランスが整っているのがわかります。
●写真とのバランスで文字を配置する方法2(文字の位置)
文字の位置感も、
なんとなくで配置しているわけではなく、
きちんと計算した上で、レイアウトを決めることで、
バランスよくまとまります。
上記のお写真は、
人物が左半分に収まっていて、
左の方に重心のあるお写真です。
文字を右半分のエリアに配置することで、
バランスがとりやすいです。
また、人物の頭より上に文字を配置することで、
上下や斜めのバランスも取りやすくなります。
どういうことかというと、
こちらのお写真をご覧ください。
こちらのお写真は、
重心がどちらかというと右にあるので、
(人物の顔が右半分に入っているので、)
文字の位置は左が良いというのはわかります。
しかし、人物の頭上に余白がないため、
上に文字を配置するのはバランスを
取るのが難しいですね。
その場合は、下に配置するというわけです。
こちらの写真は、少し文字を斜めに配置しています。
人物は、右に重心がありますが、
左上にボリュームのあるお花がたくさんありますね。
写真の左上にもそれなりのボリュームがある写真です。
右下と左上で、それぞれボリュームが分かれるので、
その2つのエリアを斜めに区切るように
イメージしてみると、
斜めに配置することでバランスが取れるのがわかりますね。
●可読性が気になるときのデザインの工夫
文字の可読性が気になるときは
デザインを工夫しましょう。
そもそも前提として、
ウェルカムボードというアイテム自体は、
「情報」を伝える役割が大きいわけではありません。
なので、可読性は
そこまで重視しなくても良いのですが、
どうしても気になる場合は、
可読性を高める工夫で解決できます◎
こちらのお写真▲のように、
文字の後ろに、少し透過した白いボックスを入れると
可読性が高まります。
注意して欲しいのは、
この白いボックスを配置する際も
余白に気をつけるということです。
白いボックスの中に入れる文字と
周りの余白が均一になるように調整します。
お顔が写っていないお写真を使う場合は、
真ん中の配置にしてもおしゃれです。
あるいは、お写真自体を透過させることで、
文字の可読性を高めるのもアリですね。
●写真の構図を生かした例(中級〜上級編)
真ん中に写真のメインとなるモチーフがあるときは、
中心にフォーカスする形で文字を配置しても素敵です。
きちんと円になるように配置するのが大事です。
デザインを組み立てる順番
さて、
デザインのコツを押さえたので、
実際にデザインをレイアウトしていく順番を
イメージしてみましょう。
本来、
デザインを組み立てる順番に正解があるわけではないですが、
初心者さんにはこの順番がおすすめです。
1.写真を選ぶ。
2.フォントを選ぶ。
3.文字位置を決める。
4.周りの余白を調整する。
5.可読性を調整(任意)
実際にデザインをイメージしながら
おさらいしていきましょう。
●1.写真を選ぶ
まずは、気に入ったお写真を選びます。
ウェルカムボードは、
ゲストが最初に目にするアイテムです。
お2人が笑顔のお写真だったり、
幸せ感伝わる雰囲気のものをえらび、
会場を温めてもらえるような写真を選びましょう。
●2.フォントを選ぶ。
フォントは、お写真の世界観に沿った雰囲気のものを選びます。
このお写真は、
お花がたくさん飾ってあったり、
建物の内壁が木目調だったり、
パステルな色合いでナチュラルな雰囲気が可愛いですね。
その場合は、
ナチュラルな雰囲気にハマるような、
手書き風のフォントがおすすめ。
また、全体的にパステル調のフワッとした色合いなので、
筆記体のかっこいい雰囲気のあるフォントにすることで
全体が締まります。
●3.文字位置を決める。
文字の位置感を決めていきます。
人物の重心が右側にあるので、文字は左側に配置しましょう。
また、お花のボリュームと、人物の重心のバランスを考え、
斜めに配置するのも素敵です。
●4.周りの余白を調整する。
最後に、上下左右の余白を調整します。
●5.可読性を調整(任意)
可読性にこだわりたい場合は、
お写真を透過させたり、
お写真にグレートーンの色を重ねたりすることで、
文字の可読性が上がります。
実際にやってみよう(デザインソフト〜印刷の仕方)
では、実際にデザインしてみましょう。
デザインソフトの使い方がわからないという方は、
無料で使えるCanvaがおすすめです。
【作り方】Canvaでウェルカムボード→印刷までの方法の記事で、
デザインから印刷まで、詳しく解説しているので
参考にしてみてください。
まとめ:些細なデザインの決め手で、前撮りの世界観を引き立てるウェルカムボードにできる
前撮り写真を使ったウェルカムボードの
デザインについて解説してきました!
写真を使ったウェルカムボードは、
デザイン要素も少なめなので、
初心者さんの初めてのDIYにおすすめのアイテムです!
とはいえ!
余白のあけ方や、フォント選びをミスると、
とんでもなく野暮ったくなってしまうのも
デザインの怖いところ…><
きちんとデザインの基礎中の基礎を押さえて
デザインしていきましょう。
【前準備のポイント】
◾︎ウェルカムボードに最適な写真を選ぶ。
◾︎写真の世界観に合ったフォントを選ぶ。
【デザインのポイント】
◾︎左右上下の余白を均一に取る
◾︎文字の位置感を、写真の重心を見ながら決める。
◾︎可読性が気になる人は、少しの工夫で解決
デザインはほんの少しの気遣いや
細部のこだわりで、
洗練されることもあれば、逆に野暮ったくなることも…。
しっかりポイントを押さえて、
前撮りの世界観を引き立てるウェルカムボードを作ってくださいね^^
ウェルカムボード一つで、
ゲストのテンションを高めるお出迎えに
つながっていきます^^